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おすすめの楽しい本
藤田よし子 (元頌栄短期大学教授)
【幼児・低学年】
「しっぽのはたらき」
 
川田健 文、藪内正幸 絵                 今泉吉典 監修    福音館書店

表紙には、木の実に長いしっぽを巻き付けて、もぎ取ろうとしている絵があり、 しっぽの持ち主の動物は見えませんが、ページをめくるとクモザルであることが分かります。 クモザルのしっぽは手のような働きをしますが、おなじサルでも日本ザルの短いしっぽは仲間を威嚇するのに使います。 いろいろな動物が彼らの生きていく上で必要なしっぽを与えられていることを教えられます。 『かがくのとも』創刊第一号の作品で美しい絵本です。
「うみべのハリー」

ジーン・ジオン 文 マーガレット・ブロイ・グレアム 絵  渡辺茂男 訳 福音館書店

『どろんこハリー』でおなじみの、白に黒のブチのある犬のハリーが、今回は家の人と海水浴に行って 大騒動を起こす話。海草を頭からかぶって「おばけなまこ」になってみんなをおどろかせたり、 家の人とはぐれて迷子になってこまるハリーです。
「ものぐさトミー」

ベーン・デュボア 文/絵 松岡諒享子 訳
渡辺茂男 訳 岩波書店

トミー・ナマケンボは、電気仕掛けの家に住んでいます。朝になるとベットが動き出し、ねまきからぬけて風呂桶に入れてくれ、洗って乾かしてくれます。自動きがえ装置に自動食事機、 なんでも機械がやってくれる便利な生活ですが、ある日のこと、停電でとんでもないことに なってしまいました。自動機械とそれにふりまわされるトミーの姿が面白く笑わせてくれます。
「パパの大飛行」

アリスとマティン・プロヴェセン 作           脇明子 訳     福音館書店

空飛ぶ機械を作りたいと願ったルイ・ブレリオが「ブレリオ11号」を製作して英仏海峡横断飛行 に成功するまでの、失敗と成功の喜びが暖かく描かれている。1984年コールデコット受賞作品。
【小学中級以上】
「雪の写真家ベントレー」

J・B・マーティン 作 M・アゼリアン 絵   千葉茂樹 訳  BL出版

アメリカの豪雪地帯にある小さな農村に生まれたベントレーは、雪に魅せられ、生涯を雪の研究と、 結晶の写真撮影に捧げました。農夫として一生をすごしたアマチュア研究家の業績は高く評価され、 雪の美しさを世界中に知らせることになります。これはひたむきに雪を追い続けたベントレーの 生涯を描いた伝記絵本です。1999年度コールデコット受賞作品。
「こぎつねこんち」

中山季枝子 作 山脇小百合 絵
のら書店

やさしいお母さんギツネと可愛い子ギツネの、日常生活での楽しいエピソードが12話つづられている。 愛情にあふれるかしこいお母さん、素直で元気いっぱいの楽しい子ども、どの話も読むと心が温かく なります。呼んでもらうなら幼児から、自分で読むなら小学中級。
【小学上級以上】
「辺境のオオカミ」

ローズマリー・サトクリフ 作 猪熊葉子 訳
岩波書店

ローマ軍がイギリスを占領していた時代を描いた、サトクリフのローマン・ブリテン4部作の完結編。 失意の百人隊長のアクイラが派遣された軍隊は、辺境のオオカミといわれるあれくれ男たちの集団、 冷ややかな目で見られながら次第に信頼を得ていく軍隊の悲惨、親友との血統。名作『ともしびを かかげて』の感激が新たになります。
13才の沈黙
「13才の沈黙」

E・L・カニングズバーグ 作 小島希里 訳
岩波書店

両親が離婚し、別の相手と再婚して新しい妹が生まれる。13才の思春期の男の子の心の葛藤。 日本でもう十何年かしたら起こりうるかも知れない話。カニングズバーグの最新作。