神港教会説教
2004年3月21日


「百倍の祝福」(説教抜粋)
マタイ 19:16-30

 「新しい世界になり、人の子が栄光の座に座るとき、あなたがたも、わたしに従って来たのだから、十二の座に座ってイスラエルの十二部族を治めることになる。」 (28節)

 イエス様に従う十二弟子が十二の座に着き、旧約のイスラエル十二部族を治めると約束されています。ここにおいて、旧約の教会と新約の教会との対比を見ることができます。イエス様の霊的な子供である十二弟子から、新約の霊のイスラエルが始まります。この十二弟子とは、ユダも含まれる、文字通りの十二弟子であるよりは、新約の教会の指導者となるパウロを含めた使徒たちと理解することができるでしょう。

 イエス様のご支配は、今既に、天において確立されています。ですから、わたしたちは、御心が天で行われますようにこの地でも行われますように、と「主の祈り」で祈っています。このことを理解しますならば、イエス様の神の右の座への着座と共に、弟子たちはイエス様の支配の御業に参与し始めているといえます。イエス様は、ご自分に従ってきた弟子たちを用いてご自分の支配を行われます。そして、天で栄光の座についておられるイエス様が地上に来られる再臨のとき、この地にイエス様の栄光の支配が確立し、弟子たちも栄光の座に着くことになります。

 この十二弟子の治める働きは、具体的には、聖書による御言葉の統治と理解できるでしょう。イエス様は、地上のご生涯において何も書き残されませんでした。新約聖書のすべては、イエス様に従う者たちによって書かれたものです。新約の教会は、聖書を通して、イエス様のご支配を受けています。その際、聖書は、一方的な上からの啓示であるとともに、弟子たちの服従において受け止められた啓示です。イエス様の御言葉は、イエス様に従おうとした弟子たちを通して、私たちに届けられています。使徒たちは、イエス様に従う教会を建て、また聖書を記すことによって、天上のイエス様の栄光の支配に参与しているのであります。

 弟子たちは、金持ちでなく、特別に知恵があった人でもなく、身分が優れた人でもありませんでした。また、弟子たちは、何度も何度も、イエス様のお叱りを受けました。しかし、弟子たちは小さい者でありましたが、イエス様のご指導を受け続け、すべてを捨てて従うことを学びました。この弟子たちに豊かな祝福が約束されています。また、「わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子供、畑を捨てた者は皆、その百倍もの報いを受け、永遠の命を受け継ぐ」(29節)と、すべてのキリスト信徒への約束が記されています。百倍の報いは、弟子をはじめ先輩のキリスト者の犠牲に対しての報いとして、今日のキリスト教会に与えられています。私たちは、要領よく信仰生活をするのではなく、多くを犠牲として献げ、その百倍の祝福を霊の子孫に残しましょう。
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